タイトル等
難波田龍起・難波田史男
会場
東京オペラシティ アートギャラリー
会期
2009-01-17~2009-03-22
休催日
月曜日/2月8日(日・全館休館日)
開催時間
11:00~19:00
(金・土は11:00~20:00/いずれも最終入場は閉館30分前まで)
観覧料
一般1000(800)円/大・高生800(600)円/中・小生600(400)円
*( )内は15名以上の団体料金
*その他割引(半額):閉館1時間前以降の入場、65歳以上、Arts友の会会員
*土・日および祝日は中学・小学生無料。
主催者
財団法人東京オペラシティ文化財団
概要
難波田龍起が24歳の時の風景画《木立(中野風景)》(1929年)は、具象と抽象の間に浮遊するような曖昧さを湛えています。この作品の中で、画家のまなざしは正面の屋根に注がれながら、どこか彼方へと散っているのです。龍起は自然の一部としてある木々と、自分の生命も含めた風景をとりまく世界全体を、写実を超えた次元で捉えようとしているようです。龍起の内面に映し出された風景は、その後独自の抽象へと変容を遂げてゆくことになるのです。

史男を内面から支えるただ一つの現実は、家族との日常であったのかもしれません。いつもと変わりなく制作が続いていた1974年1月、瀬戸内海を航行するフェリーからの転落事故により突然その道は絶たれます。

龍起にとって、史男を亡くし、翌年に長男の紀夫をも亡くすという悲劇は、壮絶を極める現実となりました。描き続けるほかに龍起がそれを受け容れるすべはなかったに違いありません。息子の存在を近くに感じながら筆を動かすことで生まれたであろう《幻》や《群像》、そして《合掌》からは、龍起の鎮魂の祈りが伝わってくるようです。 1994年、世田谷美術館における個展で龍起は《生の記録》のシリーズ3点を発表しました。《生の記録3》の画面は、深く塗り込めた青の絵具が物質としての存在感をもって、巨大なうねりを生み出しています。海原にたゆたい、天空へと昇って行くものは、龍起が内面のイメージを探り続けて到達した「生」の形象にほかなりません。息子の死を乗り越えてその先を生き抜いた龍起は、おのれの内面が求めてきた「抽象」をこの大作の中に結晶させたのです。
ホームページ
http://www.operacity.jp/ag/
展覧会問合せ先
03-5353-0756
会場住所
〒163-1403
東京都新宿区西新宿3-20-2
交通案内
【電車】
京王新線 (都営地下鉄 新宿線乗り入れ) 初台駅東口下車 徒歩5分以内
(東京オペラシティビルに直結しています。)

小田急線 参宮橋駅より 徒歩約14分

都営地下鉄 大江戸線 西新宿五丁目駅 A2出口より 徒歩約17分

【バス】
渋谷駅西口バスターミナルより バス約20分
▶ 京王バス :
「中野駅行」 渋64 (11番乗り場)
● [東京オペラシティ]下車

▶ 京王バス :
「中野駅行」 渋63 (13番乗り場)
「阿佐ヶ谷駅行」 渋66 (15番乗り場)
「初台駅行」 渋61 (12番乗り場)
▶ 都営バス :
「阿佐ヶ谷駅行」 渋66 (15番乗り場)
● [東京オペラシティ南] 下車

新宿駅西口より バス約10分
▶ 京王バス :
「中野車庫行」 宿41 (20番乗り場)
「中野駅行」 宿45 (20番乗り場)
● [幡ヶ谷不動尊] 下車

*駅近辺混雑時は、バス発着時間が遅れる可能性がございます。

【車】
山手通りと甲州街道の交差する 初台交差点

[中央道方面から]
首都高速 4号線 初台出口(上り)より

[都心環状線方面から]
首都高速 4号新宿線 新宿出口(下り)より

[首都高速5号線 池袋方面から]
首都高速 中央環状線 中野長者橋出口(内回り)より

[東名道・首都高速3号渋谷線方面から]
首都高速 中央環状線 初台南出口(外回り)より
ホームページ
https://www.operacity.jp/ag/
東京都新宿区西新宿3-20-2
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