金は、古代から腐食しない金属として王冠や装身具に利用され、仏教の世界では仏像や仏具が金で装飾されました。また、桃山時代には金箔を多用した金壁障壁画が数多く制作され、江戸時代からはその貴重性から大判・小判などの貨幣としても利用されました。現在においては、工芸作品の素材として使用されるのみならず、情報機器などの工業製品の部品としても用いられています。この展覧会では、このような金を用いた様々な作品と共に、金鉱石や砂金、金の延べ棒といった金そのものも展示します。また、日本最大の金山である佐渡金銀山の歴史を、資料やパネルによって紹介します。