19世紀フランス絵画というと、印象派の画家たちをはじめとする革新的な動きがまず思い浮かぶかもしれません。しかし、当時画壇で主流を占めていたのは、伝統を重んじるアカデミスムの画家たちでした。この展覧会は、これまで日本で紹介されることの少なかったフランス・アカデミスムの流れを本格的に紹介する試みです。それは、ロマン主義・レアリスム・印象主義などの前衛的な画家たちの動向と、互いに浸透しあい、反駁しあいながら、豊穣な19世紀フランス絵画の世界を織り上げているのです。
島根県立美術館は、2009年3月で10周年を迎えます。この記念すべき年にあたり、ルーヴル、オルセーをはじめとする約40の美術館から、珠玉のコレクション約80点を集結しご紹介します。