雛祭りは女の子の成長と幸せを願う日本独自の習俗です。禍や穢れを人形に移して水に流す「上巳の祓え」と、子供の遊びとしての「ひいな遊び」とが結びつき、江戸時代中期頃には雛人形と雛道具を一揃いとして飾るようになりました。
本展では長門萩藩主・毛利家より大村益次郎(幕末、維新の兵法家)家に伝わった江戸時代末期の古今雛、郷土玩具としての雛人形などを展示します。また、お雛さまの衣装と道具に因み、実際に着用された束帯や十二単などの装束と、使用された化粧道具、文房具などの調度も紹介します。お雛さまと合わせ、雅な衣装や調度もご覧下さい。