16世紀末から17世紀初頭にかけて、日本から東南アジア方面への渡航貿易、いわゆる「朱印船
貿易」が積極的に行われました。この朱印船とは、海賊船と区別するために幕府の海外渡航許可書と
なる朱印状を携行した貿易船のことです。
この朱印船貿易には堺の商人が多数参加していました。当時の堺の町跡である堺環濠都市遺跡から
は、この貿易を物語る数多くの陶磁器が発掘調査により出土しています。
本展では、出土した中国・タイ・ヴェトナム製の陶磁器や、地図・屏風などの歴史資料を展示し、
堺の朱印船貿易について紹介します。