西村計雄は、1909(明治42)年、小澤村(現・共和町小沢)に生まれました。絵を書くのが好きな少年は、1929年、東京美術学校(現・東京藝術大学)へ進み、やがて芸術の都・パリに居を据え画家として生きるようになりました。
「画家になる」という夢の実現を支えたものとは、何だったのでしょうか。そして、91歳で逝去するまで描きつづけた西村の、制作にかけるエネルギーの源となった「夢」とは、どのようなことだったのでしょうか。
本展では、学生時代から晩年まで、西村計雄の70年にわたる画業の軌跡を「夢」をキーワードにたどります。夢を叶えるために必要なこととはどのようなことなのか。夢を叶えた少年の人生に触れ、そのヒントを見つけていただけたら幸いです。