タイトル等
万作と草田男
「楽天」の絆
会場
町立久万美術館
会期
2008-10-04~2008-11-24
休催日
月曜日(10月13日[祝]、11月3日[祝]、11月24日[祝]は開館)、10月14日[火]、11月4日[火]
開催時間
午前9時30分~午後5時 (※ただし、10月4日は午後1時30分から開館、一般公開)
観覧料
当日 一般700(500)円/高大生500(400)円 /小中生400(300)円
( )内は20名以上の団体、高齢・身障・療育各手帳の提示 の際等の割引料金
主催者
町立久万美術館、久万高原町、愛媛新聞社
概要
久万高原町・久万美術館は、根幹である井部コレクションの蒐集者・故井部栄治氏の精神に通じる、新たな価値観の創造を目指した作家や活動を取り上げる企画展を開催してきました。今回の企画展は開館20周年を記念し、大正・昭和初期の青春期、深い関係で結ばれた「楽天」仲間のうち、とりわけ親密であった伊丹万作と中村草田男に焦点を当てます。
伊予・松山の文化的な土壌を遡ると、親密な関係で結ばれ、お互いに切磋琢磨する仲間たちの存在に突き当たります。その一つが大正時代、旧制松山中学(現・愛媛県立松山東高等学校)の回覧雑誌「楽天」に集まった伊丹万作、中村草田男、伊藤大輔、重松鶴之助ら。そのなかでも、深い友好を交わした万作と草田男は映画監督、あるいは俳人として、それぞれの道を探究し才能を開花させました。今回の企画展は「万作と草田男」にスポットを当て、多くの傑物を輩出した松山の知的土壌を探ろうという試みです。
久万美術館では、画家・重松鶴之助の生誕100年(2003年)を機に、「楽天」グループにスポットを当てた企画展「よもだの創造力」を開催しました。さらに、第二弾として江戸期の水墨画家・吉田藏澤と江戸期から明治期の書家・三輪田米山を取り上げた企画展「伊予の豪傑」(2006年)を開催。今回の「万作と草田男―『楽天』の絆」は、その第三弾です。
伊予人気質を象徴する「よもだ」という方言があります。それは不真面目、無責任といったマイナスの側面で捉えられます。しかし、外観は、とぼけたように見えても、うちに強いものを抱いている外柔内剛のタイプ。しかも、根底には既成の価値観からはみ出して、新しさを求める創造的な生き方がひそんでいます。いつの時代にも、何かが壊され、新しいものが生み出されていきます。「楽天」の仲間たちが、創造性を発揮したのは、実は「よもだの精神」、すなわち、反骨・逸脱が根底にあったからに他なりません。
草田男がいかに万作に心酔していたか、一方、万作が草田男にどのような視線を送っていたのか。「性質の符号を取り払った絶対値だけを信じる」という「楽天」仲間の友情、集団としての青春。それは、現代社会の人間関係、とくに若い世代にみられる希薄な関係に対して、意味深いメッセージになり得るのではないでしょうか。
ホームページ
http://www.kumakogen.jp/culture/muse/
展覧会問合せ先
0892-21-2881
会場住所
〒791-1205
愛媛県上浮穴郡久万高原町菅生2番耕地1442-7
交通案内
● JRバス
(約2時間毎 ※土日曜及び祝日は減便になりますのでご注意下さい)
JR 松山駅から 久万・落出方面行きバス乗車、久万中学校前バス停下車(約70分)、徒歩約10分。

● 自家用車で
松山市内から 国道33号で高知方面へ約1時間、高知市内から国道33号で松山方面へ約2時間。
松山自動車道松山I.Cからは 国道33号を高知方面へ約40分
いずれも久万中学校前交差点で 県道12号(西条久万線)へ折れ、0.8km東進。右手にございます。

駐車場は普通車で45台駐車可。(無料・物産館みどりと共用)
バス駐車可。(なるべく事前にご一報下さい)
ホームページ
http://www.kumakogen.jp/culture/muse/
愛媛県上浮穴郡久万高原町菅生2番耕地1442-7
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