フランス革命の混乱を統制し、フランスの発展に多大な貢献をしたナポレオン・ボナパルトは、政治的・軍事的天才として知られています。しかし彼はまた芸術や学問といった文化的な側面にも高い関心を寄せていました。
エジプト遠征の際には多くの学者や芸術家からなる学術調査団を同行させ、現在のエジプト樂の基礎を作ったほか、戦利品として持ち帰った美術品をルーヴルに収めて美術館の整備を進める一方、地方にも様々な美術館を設置するなど、美術行政にも力を入れました。
本展では、海外でも有数のナポレオンの個人コレクションに東京富士美術館の所蔵品を加えた絵画、彫刻、工芸、書簡、家具、ジュエリーなどの貴重な資料により、彼とその時代を浮彫りにします。