ねむの木学園は、1968年(昭和43年)に日本で初めての肢体不自由児のための養護施設として、静岡県浜岡町(現・御前崎市)に設立されました。1999年(平成11年)には同県掛川市に移り、学校のほかに、こども美術館や吉行淳之介文学館などもある、福祉・教育・文化の発信地「ねむの木村」となっています。
この、ねむの木学園、そしてねむの木村を設立したのは、女優・宮城まり子氏です。「すべての子どもに教育を受ける権利がある」という信念から、私財を投じ、40年を経た現在も子どもたちひとりひとりのために情熱を注ぎ続けています。
宮城氏の長年にわたる児童の福祉、教育の向上に対する功績は広く認めれられ、内閣総理大臣賞、ヘレン・ケラー教育賞など多くの賞を受賞。2004年には東京都名誉都民の顕彰を受けました。
宮城氏の深い愛情のもと、ねむの木の子供たちが描いた色彩豊かで感情溢れる絵画作品は、国内外で展覧絵画おこなわれ、非常に高い評価を得てきました。誰に指導をうけたものでもなく、率直な心のままの絵は、見るものに驚きと感動をもたらします。