今回私がガラスに携わった原点であるステンドグラスを多くの方に観て頂けることを幸せに思う。儚さと危さを持った美しいガラス達。今回はデザインからガラスを選択するに止まらず、出来上がった1枚のガラスからイメージを膨らませて、金属を用いる事により緊張感溢れる作品を完成させた。 又、無味乾燥な板ガラスの小片を接着する事により、周りの光を集め作品から光が輝き出るような創作を試みた。 ガラスを造形素材として、限りなく夢を膨らませ、ガラスそのものの美しさに囚われる事無く、表現の根底にある私自身を見つめ、自らを偽る事無く、美の神髄であるシンプルの中にこそある本当の深み、気韻を求めてこれからも私の内面にある真実の輝きを作品に投影して行きたい。