1919年にドイツ、ヴァイマールに誕生した造形芸術学校、バウハウスは、ヴァイマール、デッサウ、ベルリンと拠点を変えながら活動しましたが、1933年、ナチスの圧力によって閉校を余儀なくされました。しかし、その閉校から75年経った今も、世界中のデザインや建築に大きな影響を与え続けています。
本展は、バウハウスを広く近代史の中に捉え直したうえで、創設者ヴァルター・グロピウスの理想がより具体化されたデッサウ期(1925~1932年)に焦点を当て、カンディンスキーやクレー、アルバースなどマイスターたちによる基礎教育の成果を示す学生作品から、工房製品、舞台工房の上演作品資料、絵画、写真まで、バウハウスの豊かな活動を紹介します。また、バウハウスの最終的な目標であった建築について独立したセクションを設け、図面、マケット、映像により、デッサウ期の活動を取り上げます。