神戸市立博物館は1982(昭和57)年11月に開館し、開館25年にあたる昨年12月5日には700万人目の入館者をお迎えすることができました。また第1回の開館記念展より、年3~4回の特別展を開催し、この展覧会でちょうど100回目を迎えます。一方、当館のコレクションは、国宝の桜ヶ丘銅鐸・銅戈群をはじめとする考古・歴史資料、池長孟が収集した南蛮屏風(重要文化財)などの美術資料、南波松太郎・秋岡武次郎が収集した古地図資料からなり、特色のあるコレクションとして高く評価されています。
特別展100回を記念した本展では、最近の研究成果をふまえた新たな視点で収蔵品を選りすぐり、当館の誇る名品の数々、150余件を全館の展示室を利用して紹介しています。ザヴィエル像など教科書にも登場し、内外から高く評価されている名品はもちろん、当館の収蔵品の幅広さ、奥深さを語るユニークな名品も展示しています。また昨年に引きつづき、この夏も、『コレクションの精華』展の名品にちなんだこども向けワークショップや、親子で楽しむ体験講座を行います。