タイトル等
特集陳列「古写真―古美術の記録―」
会場
東京国立博物館
会期
2008-07-08~2008-08-03
休催日
月曜日(ただし月曜日が祝日または振替休日の場合は開館し、翌火曜日に休館)
開催時間
9:30~17:00(入館は16:30まで)
原則として4月から12月までの特別展開催期間中の毎週金曜日(2008年は3月20日(木・祝)~4月6日(日)の連日、および2008年4月11日(金)~11月28日(金)までの特別展開催期間中の毎週金曜日)は20:00まで開館します。
原則として4月から9月まで(2008年は4月12日(土)~11月30日(日)まで)の土曜、日曜、祝日、振替休日は18:00まで開館します。
※入館は閉館の30分前まで
観覧料
一般600(500)円、大学生400(300)円
※( )内は20名以上の団体料金。
※障害者とその介護者各1名は無料です。入館の際に障害者手帳等をご提示ください。
概要
明治初期、文部省博物局の時代より国内の古美術品の収集と保存はウィーン万国博覧会(明治6年[1874]開催)への出品と関連していたように、明治期の国内外で多数開催された博覧会や展覧会は、文化財の調査と博物館への集積の呼び水でした。
ここに写真という記録手段がどのようにかかわるかというと、すでに江戸城の撮影(明治4年)や壬申検査(明治5年)といった文化財調査に写真を導入した明治政府の担当者は、記録媒体としての写真の有用性を理解していました。そこでかれらは博覧会や展覧会に出品された古美術品の撮影を積極的に行ない、情報を伝え、集積していったのでした。この中には現在は失われた美術品も相当数あることでしょう。また当時の人たちの美術品をみるまなざしも興味深いものがあります。このように古美術品の写真撮影と文化財の保護は展覧会の開催を通じて密接なかかわりがありました。
今回の特集陳列では、明治前期にウィーンやパリで開催された万国博覧会、そして国内に目を転じ、観古美術会に出品された作品の写真、さらに美術写真家の先駆けの一人といえる工藤利三郎の撮影した写真をご紹介します。
観古美術会とは、内務省博物局により開催された美術展です。その性格は、博覧会事業とそれに絡む欧米でのジャポニズムの購入力をあてこんだ、輸出を前提とした古美術保護および殖産興業政策の一環でした。その中心にいた大蔵卿佐野常民は、内外博覧会事業の大立者でした。つまり万国博覧会と観古美術会は19世紀末の日本とヨーロッパの美術産業事情を映し出す鏡ともいえましょう。
一方で初めから文化財を美術品として撮り続けた写真師も登場します。今回ご紹介します社寺建築写真帖は、写真師・工藤利三郎が撮りためた写真のなかから選択されたものです。国家の要請によって撮られた写真との対比をご覧いただければと思います。

『澳国維府博覧会出品撮影』明治5~6年(1872~73)
『観古美術会写真帖』明治13~15年(1880~82)
ホームページ
http://www.tnm.jp/
展覧会問合せ先
03-5777-8600(ハローダイヤル)
会場住所
〒110-8712
東京都台東区上野公園13-9
交通案内
■公共交通機関でお越しの方

JR上野駅公園口、または鶯谷駅南口下車 徒歩10分
東京メトロ 銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅下車 徒歩15分
京成電鉄 京成上野駅下車 徒歩15分
台東区循環バス「東西めぐりん」で上野駅・上野公園バス停から乗車し、1つ目のバス停が東京国立博物館前(2分)。

(!) 展示をご覧になる方は正門からご入館ください。


■お車でお越しの方

首都高速道路 上野線 上野出口 5分

(!) 東京国立博物館には駐車場はありません。

車椅子でのご来館の場合は当館総務課までご相談ください。一般の方は駅周辺の駐車場をご利用ください。
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https://www.tnm.jp
会場問合せ先
03-5777-8600 (ハローダイヤル)
東京都台東区上野公園13-9
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