写真のような風景画に感心したり、単純化された人物画におかしみを感じたり、ぐちゃぐちゃに描かれた抽象画に「これは自分にも描けるのでは?」と思ったり、美術館を楽しんだ経験が、みなさんにはありますか?
美術館に展示されている作品だから理解しなくてはいけない……のではなくて、美術館に展示されている作品だから楽しまなくては損!と考えてみる。本展の試みは、あそび、つくりながら、子どもはもちろん大人の方まで、より多くの方に美術作品や美術館を楽しんでいただくことにあります。
一度見たらその後はなかなか会えない作品と、思いついたときに会える作品。どちらがより大切ということはありません。しかし、コレクションを持っている美術館としては、所蔵している作品にもやはり興味や愛着を持っていただきたく思います。それならば、ますます楽しまなくては損!「あそびじゅつくる展」は、横須賀美術館の所蔵作品に親しみながらあそべる展覧会です。
会場では、さまざまな「びじゅつをあそぶ」プログラムをご用意しておりますので、これまで美術館へちいさいお子さんとは行きにくいと思っていた方、美術館には行ったことがないという方、美術をちょっとちがう角度から見てみたいと考えていた方などにとって、本展が美術館や美術作品への興味・関心を深め、より親しみを持ってもらう機会となればと思います。