曼荼羅とは、密教経典の記述に従ってほとけを配置したもので、ほとけの世界を可視的にしたものとして、密教において大変重要視されています。その造形には、ほとけが一堂に会したように描いたものや特定のほとけを抜き出して描いたものの他、シンボルや記号で表したものなどがあります。
本展では、近隣寺院に伝わる巨大な曼荼羅や、美しい彩色のされた曼荼羅、珍しいほとけを本尊とした曼荼羅をはじめ、曼荼羅について記された称名寺聖教類なども展示し、曼荼羅のさまざまな姿を紹介します。
また本展に合わせ、横浜市・弘明寺に伝わる、十一面観音立像(国指定重要文化財)の特別公開を行います。