タイトル等
特集陳列 杉本哲郎 アジャンタ・シーギリヤ壁画模写
-70年目の衝撃-
会場
京都国立博物館
会期
2008-06-25~2008-07-27
休催日
月曜日(月曜が祝日の場合は開館し、翌火曜日休館)
開催時間
9:30~17:00(入場は閉館の30分前まで)特別展覧会期間中は9:30~18:00、金曜は20:00まで開館
観覧料
一般500(400)円 大学・高校生250(200)円 中学・小学生 無料
*()は20名以上
中学生以下の方をお連れの場合、観覧料の割引があります
概要
杉本哲郎(1899~1985)は、滋賀県出身で、帝室技芸員を務めた山元春挙に師事し、京都市立絵画専門学校(現京都市立芸術大学)を卒業しました。しかし、独自の画風を追求するあまり、師からは破門され、京都日本画壇とは距離を置きます。後に、インド古代仏教美術に範をとり、宗教美術において一家をなしました。
その基礎となったのが、昭和12~3年に行われたインドのアジャンタ、スリランカのシーギリヤ両壁画模写事業といえます。杉本、38歳の時でした。
アジャンタは、7世紀初頭、グプタ朝盛期の壁画が残っていることで有名です。とりわけ第一窟のパドマパーニ(蓮華手菩薩)は有名で、杉本もこれを模写対象に選んでいます。
シーギリヤは、シーギリヤ・ロックという岩山の中腹にあり、カッサパⅠ世(在位477~495頃)の王宮の遺構の一部とみられています。その妖艶なアプサラス(天女)像は、「シーギリヤ・レディー」という愛称で名高いものです。このシーギリヤ壁画模写は、外国人では世界初です。
杉本は、事業完遂後直ちに、当館前身である恩賜京都博物館にその模写作品を一括寄贈しました。これを受けて、昭和13年8月に開催されたその展示は、多くの人に衝撃を与えました。
考えてもみてください。海外渡航など夢のまた夢、カラー写真・印刷技術も未熟だった時代、原寸大の天然色で異国の壁画が目の前に立ち現れたのです。しかも、杉本は、中年以降、苦心して学んだ美術史の素養を活かし、キャンパスや絵の具にも工夫をこらし、写真ではできない質感表現を達成しています。日中戦争の暗雲たれこめる中、これを見た人の胸に去来した感懐はいかばかりであったでしょうか。
本年、平成20年はそれから70年目に当たります。本展は、これを記念して模写全点を公開すると同時に、関連資料を展示することで、その模写の歴史的意味をも再確認しようとするものです。先人の感激が、今日に蘇ります。現地で実物をご覧になった方も、暗い石窟内部とはまた違った感銘をお受けになると確信します。
ホームページ
http://www.kyohaku.go.jp/
展覧会問合せ先
075-525-2473(陳列案内) 075-541-1151(代表)
会場住所
〒605-0931
京都府京都市東山区茶屋町527
交通案内
[公共交通機関でおこしの方]

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https://www.kyohaku.go.jp/
京都府京都市東山区茶屋町527
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