“私は、私自身が美しいと感じたものを描く”
本来、植物たちに口は無いので彼らの声を耳で聞くことはかなわない。しかしそれだけで、彼らに意思が無いと言い切ることが出来るのだろうか。
花、果実、花器、机、…そこに静かに並ぶ数々の生命。
体温や脳が無くとも、一定の条件下で種子から種子へ命を繋いでいく植物。そんな彼らを育てた土から生まれ、再び彼らを守り続ける冷たい花器。そしてその植物から育った花や果実、そこから生み出された机。
神の手によって生まれ、人の手を介して更に生まれ変わっても生き続る『生命の輝き』。
植物が大きく移り変わる春~初夏、ジャンセン氏の眼を通して語られた密やかな声をどうぞお聴き逃し無く。