浮世絵版画はテレビもインターネットもなかった江戸時代に、民衆の楽しみの一つであるとともに情報伝達の手段ともなりました。同時の人々は浮世絵版画によってみたことのない花形の歌舞伎役者、名所や風景に思いを馳せました。現代に生きる私たちもそれらの人々と同じようにかつての役者や人々を魅了した風景を想像することが出来ます。
本展では、歌川広重、葛飾北斎の東海道五十三次などの風景画、東洲斎写楽の大首絵といわれる役者絵の他に、上方浮世絵と呼ばれる大阪の地で制作された役者絵など平成16年に和泉市に寄贈された浮世絵版画(第4次久保惣コレクション)を中心に約80点を展示いたします。