類まれな技術の高さを持つアーチスト・作田富幸は、人体や植物などをモチーフに幻想的な独特の世界を描いた作品で人気の作家です。
当画廊で3年ぶりとなる今回の個展では、2006年9月から1年間、文化庁在外研修で滞在したユトレヒト(オランダ)で制作した銅版画作品、全22点を出品いたします。独創的なイマジネーションと、卓越した技術による人物作品をはじめ、ユトレヒトをはじめとする、オランダ国内の都市にある印象的な建造物と人物を組み合わせて描いた作品などをご紹介いたします。
「作品のイメージはその時々の私自身の心情、日記のようなもの…」と作田は語っており、1年間の滞在中の心情の変化も作品には投影されています。展示作品から、彼のユトレヒトでの生活を想像していただくことも、今展をご覧いただく楽しみのひとつとなるかもしれません。