いつもの食卓、窓からもれる灯り、庭先に咲いた花、足もとの小さな生きものたち...繰り返される日々の暮らしの中で、いつも当たり前のようにそばにあるもの。ふと歩みを止めて、そっと慈しむように、心から愛しむように、それらを見つめることができたなら、それは幸せな時間ではないでしょうか。
「愛する美術?Part2」では、日常の生活や身近な自然にあたたかいまなざしを向けている作品を集めました。当館をはじめとする道内美術館のコレクションに加え、道内で活躍する現代作家の作品をご紹介します。
八木伸子《バラ色のテーブル》は、華やいだ色彩に毎日を過ごす場所への愛しさがにじんでいます。
鈴木涼子の《Home?light》に映し出されたさまざまな家の表情に、観る人はそこで暮らしを営む人々、あるいは遠くの家族に想いを馳せるでしょう。
末武英一の作品には、小さな命への愛情と、その美しさに対する飽くなき好奇心があふれています。
アーティストたちの愛あるまなざしから生まれた作品を見つめ、あなたも日々の幸せを想ってみませんか。
おもな出品作家:遠藤享/扇田克也/大井戸百合子/小川マリ/木内克/高坂和子/末武英一/鈴木涼子/砂澤ビッキ/中村善策/本間莞彩/森本三郎