実力派画家としてアーチストたちからも高い評価を得ている画家・中佐藤 滋。これまで、アクリル作品などを中心に発表してまいりましたが、今回の個展では、昨年頻発した社会問題(食肉偽装、年金問題など)に影響を受け、それらをテーマにしたオブジェ作品を制作。立体作品として制作することで、題材をより自由に表現でき、シリアスなテーマながらも、皮肉とユーモアが込められた作品となりました。
たとえば、メタボリックシンドロームを取り扱った“メタボ収容所”では、人間が柵の中に入れられ、食事制限されている様子を表現。また、食肉偽装をテーマにした作品では、中身が空洞の豚のオブジェを制作し、作品名に豚とカムフラージュと組み合わせた造語 “トンフラージュ”を用いるなど、どこか温かみを感じさせる作品にもなっています。
なお、オブジェ作品とあわせて、アクリル・コラージュ作品の新作も展覧販売いたします。