タイトル等
我に描けぬもの無し 大正期の鬼才・河野通勢展
=新発見作品を中心に=
会場
平塚市美術館
会期
2008-02-02~2008-03-23
休催日
毎週月曜日 ただし2月11日(月・祝)は開館、翌12日(火)は休館
開催時間
9:30~17:00(入場は16:30まで)
観覧料
一般200(140)円、高大生100(70)円
※( )内は20名以上の団体料金
※中学生まで、第2・4土曜日の高校生は無料
※平塚市民で身体障害者手帳・療育手帳等の交付を受けた方と付添1名、平塚市民で60歳以上の方は無料
主催者
平塚市美術館
概要
河野通勢(こうのみちせい・1895~1950)は、大正期から昭和戦前期にかけて活躍した画家です。高橋由一に学んだといわれる美術教師・写真師であった父河野次郎(もと足利藩士)のもとで絵画を学び、早熟にして天賦の才能をみせます。デューラーなどに影響をうけた細密で存在感あふれる徹底した写実描写で知られる作風は近代美術のなかにあって異彩を放つものです。二科会への出品から、白樺派への接近そして岸田劉生の率いる草土社へ参加、劉生死後は大衆小説の挿絵を精力的に制作し、近代の画家として小説挿絵の草分け的な存在でもありました。
通勢の絵画は、「何でも描けた」と中川一政に言わしめた天才的な描写力とハリストス正教会の信者としての強い宗教的な内面性をもちつつ、独特の空想的な物語を包含するものです。それは、画集などをもとにした独学ゆえの特異なものでしたが、神的なものへの憧憬ともみえる精神性は、大正期の時代精神とも通底する生命主義を感じさせます。
近年になって、関係者のもとに大量の未発表作品が発見されました。とくに十代から二十代にかけて執拗に描いた裾花川周辺を題材にした初期風景画、そして聖書・神話を題材にした作品群は圧巻です。
本展は、代表作を含めながら今回の新発見の作品を中心にして展示し、初期作品から制作のなかでひとつの区切りとなった昭和前期までの、河野通勢の特色が明確であった時期にしぼって作品を構成します。大正期の美術史のなかできわめて個性的な輝きをはなつ河野通勢の、いままでにない姿を発見できることと思います。
ホームページ
http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/
展覧会問合せ先
平塚市美術館Tel.0463-35-2111
会場住所
〒254-0073
神奈川県平塚市西八幡1-3-3
交通案内
JR東京駅から東海道線、または新宿駅から湘南新宿ライン(直通)で約1時間。 JR平塚駅から徒歩20分。 または平塚駅東改札口(北口)より神奈川中央交通バス 4番乗り場乗車「美術館入口」または「コンフォール平塚前」下車。 無料駐車場70台。
ホームページ
https://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/
神奈川県平塚市西八幡1-3-3
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