タイトル等
―歴史風俗絵巻展
会場
高畠華宵大正ロマン館
会期
2007-10-01~2007-12-25
休催日
毎週水・木曜日
開催時間
午前10時~午後5時
観覧料
一般(中学生以上)500円/小学生300円/身体障害者手帳をお持ちの方 400円
団体(20名以上)400円/「華宵会」会員無料
主催者
高畠華宵大正ロマン館
概要
絵画の分類に「歴史画」や「風俗画」はあっても「歴史風俗画」などというものは本来存在しません。しかし、高畠華宵(1888-1966)の美術において「歴史風俗画」(歴史的な出来事を描くと同時に、当時の服装や習慣といった風俗を活き活きと描いた絵)と呼ぶにふさわしい作品群が、華宵芸術の精華として存在しています。
日本画壇において歴史画に積極的な意味が見いだされたのは明治以降、岡倉天心の推進によるものでした。天心は、明治23年「日本美術史」の講義を始めるに当たり、日本画の主題について次のように述べています。「図体なるものは従来殆ど一定の範囲内にありて、狐、狸、兎、鯉、嵐山等の如し。之を以て我が美術を代表せりとなるべからず。人物、歴史、風俗等は大いに将来に撰ぶべきの題目なりと信ず」。華宵が「歴史風俗画」に親しんだのは、彼の画家としての出自が日本画にあったことが大きいでしょう。近代になって歴史画に意義を見いだした日本画の世界と、社会の風俗を描き大衆に享受されたメディアの世界とを自由に行き来することのできた華宵にとって、「歴史風俗画」は彼の力量を発揮するのに最も適した美術の在り方だったといえます。
本展では、華宵による「歴史風俗画」を一堂に展示します。日本画をはじめ、挿絵原画、少年少女雑誌の表紙・口絵・挿絵などのメディアアートなどに描かれた古代から江戸にいたる歴史風俗画によって展示を構成いたします。
「歴史ロマン」という言葉が人口に膾炙している現代において、人々の歴史に対する関心は高く、そのことは私たちが祖先の生活を知りたいという好奇心にとらわれていることを示しています。それは、私たちのなかに生きている古の記憶によるもの、天心がいうように歴史は我々の「体中に存し、活動」しているのかもしれません。華宵の「歴史風俗画」を通じて華麗なる歴史の旅に出て頂ければと思います。秋という最も情緒的な季節に開催される今展覧会が、日本武尊や楠公と出会い、桃山時代の美少女が奏でる三味線の音が聞こえる歴史ロマンへの旅となれば幸いです。
ホームページ
http://www.kasho.org/
展覧会問合せ先
089-964-7077
会場住所
〒791-0222
愛媛県東温市下林丙654-1
交通案内
伊予鉄道横河原駅見奈良駅下車、タクシー5分。
JR予讃線松山駅下車、タクシー25分。
川内インターより車で7分。
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愛媛県東温市下林丙654-1
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