楯彦(たてひこ)さんと愛着をもって呼ばれた浪華の風俗画家、菅楯彦(1878~1963)に焦点をあてた展覧会です。
明治11年、楯彦(本名菅藤太郎)は日本画家菅盛南の長男として鳥取市に生まれました。幼少の頃大阪に移り住んでからは終生大阪で暮らしています。狩野派、四条派、浮世絵を独学で学び、中国絵画や仏教美術の他、漢学、国学にも造詣が深かったことで知られます。
軽妙洒脱と評されるその作品に古き良き大阪の情緒を、ひいては懐かしき芦屋の床の間の面影を感じ、また浪華大阪が有していた趣味性の高さと上品な文化を感じ取っていただければ幸いです。
連続講座
◎10月7日(日) 『菅楯彦と風俗画』
本館学芸課長 明尾圭造
◎10月14日(日)『菅楯彦とその時代』
元関西大学教授 肥田晧三氏
◎10月28日(日)『菅楯彦について』
倉吉博物館 館長 前田明範氏
上記3回連続講座(往復ハガキにて下記住所の連続講座係に申込)
いずれも本館講義室にて14:00~15:30
定員50名
受講料3,000円(入館料込)
展示解説: 本館学芸員による列品解説(要観覧券)
10月6日(土)・10月20日(土)・11月3日(土)
いずれも、午前11時から解説(約30分)