カッパ、ウブメ、化け猫などおなじみの妖怪から、百々眼鬼(どどめき)、化け仁王といったあまり知られていない妖怪まで、浮世絵師たちはさまざまな妖怪を描き出しました。これらの絵には浮世絵師たちの、そして当時の人々の豊かな想像力をうかがうことができます。
展覧会のタイトル「怪(あやか)し」とは、いにしえから呼び習わされてきた、怪しげで不思議なことを呼ぶ言葉です。本展では、ちょっとブキミでオモシロイ浮世絵の妖怪世界を中心に、歌舞伎の怪談物に関連して作られた浮世絵の幽霊、妖術使たちの世界まで、幅広く展示いたします。
飾北斎、歌川広重、三代歌川豊国、歌川国芳・月岡芳年らの作品約80点によって、彼らの紡ぎ出す「怪しげで不思議な」世界をご堪能くださいませ。