ブラティスラヴァ世界絵本原画展は、1967年よりスロヴァキア共和国の首都ブラティラヴァで2年に1度開かれている、世界最大規模の絵本原画展です。日本でもよく知られているボローニャ国際絵本原画展が新人作家の登竜門であるのに対し、ブラティスラヴァ世界絵本原画展では各国のベテラン作家の作品が一堂に会し、個性を競い合います。
2002年、2004年に続き当館では3回目の開催となる本展では、2005年に行われた第20回展から、受賞作品46点と日本人作家による出品作品56点、そして43カ国から出品された様々な絵本を紹介します。グランプリを受賞したアリ・レザ・ゴルドゥジャン(イラン)をはじめ、金のりんご賞受賞のリリアン・ブレガー(デンマーク)、ハン・ビョンホ(韓国)、金牌賞受賞のピエール・プラット(カナダ)、酒井駒子(日本)など、まさに世界各地から個性あふれる絵本原画が集まりました。出版された絵本と見比べながら、原画ならではの世界をお楽しみください。
また展覧会の後半部では、スロヴァキアの隣国、チェコの1920~30年代を中心とした子どもの本と関連作品を紹介します。この時期チェコの子どもの本は黄金期を迎えました。その創始者の一人であるヨゼフ・ラダや近年日本でも注目が集まっているヨゼフ・チャペック、人形アニメーションの巨匠でもあるイジー・トゥルンカらの原画と共に、書籍を約70点展示。ラダとチャペックのアニメーション作品もご覧いただけます。