「ポピュラー・アート(大衆の芸術)」という言葉をルーツとするポップ・アートは、広告やコミックブック、映画など大衆の身近にあるイメージを作品の中に取り入れた美術です。大量生産、大量消費時代を謳歌していた1960年代のアメリカで開花し、それまでの抽象表現主義に対する反動も含みながら、その表現はまたたく間に世界の都市へと広がっていきました。
本展覧会は、戦後アメリカ美術の優れた企業コレクションとして知られるミスミコレクションより、1960年代のポップ・スターであるロイ・リキテンスタイン、アンディ・ウォーホル、80年代に世界中のアイドルとなったキース・へリング、そして現在活躍中のヴィック・ムニーズ、マリーナ・カポス、デイヴィッド・ラシャペルなど、戦後の美術界をリードし続けるアメリカの現代美術の一断面を、43作家の100点以上の作品とともにご紹介いたします。