タイトル等
「青山二郎の眼」展
会場
世田谷美術館
会期
2007-06-09~2007-08-19
休催日
毎週月曜日(この日が祝日の場合は翌日)
観覧料
一般1000(800)円、大高生/65歳以上800(640)円、中小生500(400)円
( )内は20名以上の団体料金、障害者割引あり
主催者
世田谷美術館、読売新聞社
概要
希代の目利きで、いわゆる「骨董」世界の完成者である青山二郎(1901~1979)。東京の裕福な家庭に生まれた青山二郎は十代半ばから天才的な審美眼を発揮し、20代には柳宗悦の初期の民藝運動を支え、日本民藝美術館の設立趣意書に浜田庄司、河井寛次郎らとともに名を連ねました。

また青山二郎は26歳の時に、建築家で横河グループの創業者・横河民輔(よこがわたみすけ)氏の中国陶磁の膨大なコレクション図録『甌香譜』(おうこうふ)の作成を名指しで委託されました。5年の歳月をかけ完成させたこの豪華な図録により、青山二郎は古陶磁の世界で揺ぎない評価を得ました。

本展は現在東京国立博物館の中国陶磁の中核となっている横河コレクションの中から、青山が『甌香譜』に掲載した中国陶磁の優品や青山が見出した朝鮮や日本の古陶磁の名品、青山ゆかりの人々へと渡っていった旧蔵品などを通して、美の探究者・青山二郎の足跡を辿るものです。

青山と同時代に活躍し交流のあった洋画家の梅原龍三郎、陶芸家の浜田庄司、北大路魯山人、加藤唐九郎らの作品を一堂に集め、青山との関わりや同時代の作家に対する「青山二郎の眼」についても検証します。

青山二郎のもとには昭和を代表する文学者が日夜集い、文学論や骨董談義に花を咲かせました。小説家の大岡昇平が後に「青山学院」と名付けたこの昭和の文学サロンには文芸評論家の小林秀雄、河上徹太郎、小説家の永井龍雄、詩人の中原中也、随筆家の白洲正子らがいました。青山二郎は高等遊民と呼ばれ、生涯職業に就くことはなかったのですが、「青山学院」の生徒らが出版した書籍などのデザインをし、唯一装幀家として名を馳せていました。夭折した詩人の中原中也の没後に出版された『在りし日の歌』などは青山の代表作です。

本展は4章立ての構成で、第1章 鑑賞陶器―中国古陶磁、第2章 朝鮮考―李朝、朝鮮工芸、第3章 日本の骨董、第4章 装幀家 青山二郎とその交流として、青山二郎の美の全体像に初めて迫ろうとするものです。
ホームページ
http://www.setagayaartmuseum.or.jp
展覧会問合せ先
03-3415-6011
会場住所
〒157-0075
東京都世田谷区砧公園1-2
交通案内
● 東急田園都市線「用賀」駅下車、北口から徒歩17分、または美術館行バス「美術館」下車徒歩3分
● 小田急線「成城学園前」駅下車、南口から渋谷駅行バス「砧町」下車徒歩10分
● 小田急線「千歳船橋」駅から田園調布駅行バス「美術館入口」下車徒歩5分
● 美術館専用駐車場(60台、無料):東名高速道路高架下、厚木方面側道400m先。美術館まで徒歩5分
ホームページ
https://www.setagayaartmuseum.or.jp/
会場問合せ先
03-5777-8600(ハローダイヤル)
東京都世田谷区砧公園1-2
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