本展では、フランス国立ギメ東洋美術館が所蔵する浮世絵コレクションの中から、飾北斎、東洲斎写楽、喜多川歌麿、歌川広重など、選りすぐりの名品約190点を紹介します。
パリの中心部に位置するフランス国立ギメ東洋美術館は、1889年に実業家エミール・ギメ(1836~1918)により設立されました。1945年には、ルーヴル美術館の東洋美術コレクションが移管され、現在、世界屈指の東洋美術の殿堂として知られています。
浮世絵は、19世紀半ばにヨーロッパにもたらされ、ジャポニスム(日本趣味)と呼ばれる流行の中で、モネやゴッホといった印象派の画家たちにも大きな影響を与えました。ギメ東洋美術館には、その当時の浮世絵が数多く所蔵され、歴史的にも貴重で充実した内容を誇っています。
これまでまとまって公開されることのなかったギメ東洋美術館の浮世絵が日本に里帰りするまたとない機会です。日本から海を渡りパリの人々の心をつかんだ浮世絵の魅力をぜひともお楽しみください。