この度、KOBEとんぼ玉ミュージアム第5回企画展として、「アートマーブル&ペーパーウェイト展」を開催いたします。
アートマーブルはガラス工芸の技術を使い、作家が1つ1つ手作りした、精密で美しい模様をもつビー玉です。競技会や交換会などが行われ子供から大人まで根強い人気を持っています。
ペーパーウェイトは1845年から1860年にかけての15年間、フランスにおいて古典期と呼ばれるペーパーウェイト制作の最盛期をむかえました。バカラ、サン・ルイ、クリシーのガラス工場がミルフィオリの技法を完成させ、またランプワーク技法も、この時期に紹介され発展していきました。その伝統を受け継いだイギリスやアメリカでは現在も独特のスタイルや技法をペーパーウェイト制作、特にランプワークの分野で発展させています。
欧米では、アートマーブルやペーパーウェイトの蒐集が盛んで、オークションなどが頻繁に行われています。洗練された技術とデザインは、世界中のコレクターから高い評価を受けていますが、掌に乗る小品に1つの世界が閉じ込められている神秘性もあって、実用よりもオーナメントやコレクション用として人気があります。
国内有数のコレクターである㈱モリテックス 元会長 森戸祐幸氏は、玉の博物館(平成18年9月閉館)館長として、光と玉の融合とも言えるアートマーブル、ペーパーウェイト、アートビーズなどの球体を世界中から収集しています。
今回の企画展では、森戸 祐幸氏のコレクションを中心に、現代作家・工房の作品約150点を展示・販売いたします。是非ご鑑賞下さい。