タイトル等
受贈記念-人間国宝 清水卯一展
会場
岐阜県現代陶芸美術館
会期
2007-04-28~2007-08-05
休催日
月曜日(ただし月曜日が休館の場合は翌日)
開催時間
10:00~18:00(入館は17:30まで)
観覧料
一般320(260)円 大学生 210(160)円 高校生以下 無料
( )は20名以上の団体料金
企画展については別料金
企画展開催時は、企画展入館券で常設展も観覧できます
概要
清水卯一(1926-2004)は、「鉄釉陶器」の優れた技術により、1985年に重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されています。
京都五条坂にある陶磁器の卸問屋に生まれた清水は、作陶の道に進むことを決めると洛北八瀬の陶芸家石黒宗麿に入門しました。戦時体制が強まる状況下、石黒のもとに通った期間はわずか数ヶ月でしたが、その間に学んだ陶芸家としての姿勢は以後の彼の作陶に大きな影響を与えました。清水は1941年には京都国立陶磁器試験場の伝習生となり、釉薬や図案の指導を受けて基礎的な釉薬の研究に取り組み、その後京都市立工業試験場窯業部助手として就職します。終戦を迎えると、清水は試験場を辞職し、それまでの京都のやきものにない、新しい作品を作ることを目指して、自宅の工房で作陶を始めます。1955頃には柿釉、油滴に優れた個性的な作風を確立し、鉄釉の焼成は還元炎焼成が一般的であった当時に、酸化炎での焼成に成功します。
1970年、大気汚染防止法によって京都の市街地で登り窯が使えなくなると、それを機に清水は滋賀県志賀町へ移り、若い頃から念願であった登り窯・蓬莱窯を築き、以降堰をきったように新しい釉薬に挑戦していきます。若い頃に石黒宗麿から学んだ、自分で材料を作ることへの憧れは彼の作陶のこだわりとなり、比良山系の山中を探して素地と釉薬のための陶土や磁土、石を求め、その発色を追及しました。そして氷裂貫入の青磁、青白磁に近い釉薬の蓬莱磁、黄蓬莱など、釉薬や素地土の内部にあるものを導き出すように美しい色釉薬を作り出します。
本展では、長男で陶芸家の保孝氏よりご寄贈いただいた当館収蔵品10点を紹介いたします。いずれも蓬莱窯に移ってからの作であり、意欲的な探究心によって、土と釉薬の内部にあるものをいかに生かすかを追求しつづけた、清水卯一の陶芸の魅力を伝えています。

出品数:10点
ホームページ
http://www.cpm-gifu.jp/museum/
展覧会問合せ先
Tel.0572-28-3100
会場住所
〒507-0801
岐阜県多治見市東町4-2-5 (セラミックパークMINO内)
交通案内
[お車でのアクセス]

■ 東京→小牧JCT→多治見
(東名高速、小牧JCT経由 中央自動車道)

■ 大阪→小牧JCT→多治見
(名神高速、小牧JCT経由 中央自動車道)

【中央自動車道・多治見ICから】
国道19号を土岐・中津川方面に 約5km
→ 東町1の交差点を右折

【東海環状自動車道・土岐南多治見ICから】
国道19号を多治見・名古屋方面に 約1km
→ 東町1の交差点を左折

※駐車場無料・一般車312台収容

[公共交通機関でのアクセス]

■ JR多治見駅までのアクセス方法
・東京方面… 東京→(新幹線)→名古屋→(JR中央本線)→JR多治見駅
・大阪方面… 大阪→(新幹線)→名古屋→(JR中央本線)→JR多治見駅

■ JR多治見駅から岐阜県現代陶芸美術館へのアクセス方法
①多治見市コミュニティーバス (ききょうバス)
…土・日・祝日のみ運行
料金:¥200 所要時間約25分
オリベルート「セラミックパークMINO」下車
※1日乗り放題フリーパス(300円)あり。

②東鉄バス
料金:¥270 所要時間約15分 (下車後、徒歩約10分)
・多治見駅前(南口) 東鉄バス3番乗り場より 【妻木線】もしくは【瑞浪=駄知=多治見線】のどちらかに乗車
・停留所『セラパーク・現代陶芸美術館口』下車 (バス停から施設まではバス停に取り付けられた案内板をご参照ください。)
※1. 【妻木線】で「タウン滝呂」経由の便は 停留所『セラパーク・現代陶芸美術館口』を通りませんのでご注意ください。
※2. 停留所『セラパーク・現代陶芸美術館口』は、上りと下りではバス停の場所が違いますので、ご注意ください。

③タクシー 所要時間約10分
ホームページ
https://www.cpm-gifu.jp/museum
岐阜県多治見市東町4-2-5 (セラミックパークMINO内)
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