南国の土佐の空の下、日曜市があったとさ・・・
高知市の名物“日曜市”は、全国の数ある街路市のなかで、歴史も規模も日本一といわれています。
1690(元禄3)年に4代藩主山内豊昌公が開設日と場所を決め、定期市となったのがその始まりです。当初は、7日、17日・・・と日が定まる日切りの市でしたが、明治時代の太陽暦導入に伴い、開設曜日を決める曜市となりました。場所も転々とし、現在のように追手筋で日曜日に開催するスタイルとなったのは戦後のことです。
日曜市は300年の昔から、高知の人々には新鮮な野菜のある“台所”として親しまれてきましたが、近年は観光名所としても注目され、全国から観光客を集め、「坂本龍馬」「よさこい祭り」と並ぶ人気です。
本展では、「見て歩くだけでも楽しい」日曜市の歴史や魅力を、絵画や古地図をはじめとする多彩な資料で紹介します。
展示内容
1.絵の中の日曜市
西村繁男の絵本「にちよういち」(童心社刊)原画他、絵画に描かれた日曜市を紹介します。
2.歴史の中の日曜市
江戸時代から現在まで開設場所の移り変わりを中心に、古地図、絵巻や屏風絵で日曜市の歴史をたどります。
3.高知名物の日曜市
観光名所としての日曜市をポスターや写真で紹介します。