タイトル等
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール
光と闇の世界
会場
国立西洋美術館
会期
2005-03-08~2005-05-29
休催日
月曜日(ただし、3月21日、5月2日は開館、3月22日(火)は休館)
開催時間
午前9時30分~午後5時30分(金曜日は午後8時)
※入館は閉館の30分前まで
観覧料
一般(当日:1,100前売り:900団体:800) 大学生(750,650,410) 高校生(650,550,350) 中学生以下無料
*団体は20名以上。*障害のある方及び付添者1名は無料。
主催者
国立西洋美術館、読売新聞社
概要
17世紀フランスの画家ジョルジュ・ド・ラ・トゥール(1593-1652年)の名は、すでに世界的であるにもかかわらず、奇妙なことに我が国では未だに多くの人に知られているとは言えません。しかし、一度その作品を見た人にとっては、ラ・トゥールの絵は忘れがたい印象をもたらすでしょう。
昼の光の中であれ、夜の情景であれ、常に光のもたらす効果に鋭敏な感受性を見せるその画面は静けさと深い精神性に満ち、表された人物像は光と闇の対比の中に的確な色彩のヴァルールを繰り広げて、きわめて近代的な造形を見せています。ことに、蝋燭の光の効果を駆使した幾つかの作品では、まさに他の追随を許さないこの画家独自の表現世界が構築され、その世界的な名声の源となりました。
他方でこの画家は、戦乱の打ち続くフランス東部のロレーヌ地方を中心に製作した後、没後は急速に忘れ去られ、20世紀になって劇的な形で再発見されたという不思議な経緯を通じても知られています。現在まで残る真作はおよそ40点に満たず、他は失われたか模作などを通してのみ知られるのみなのです。そのドラマティックな再発見の物語と、作品の寡黙で詩的特質や希少性、ヴェールに包まれた画家自身の存在にまつわる謎などから、しばしばオランダの画家フェルメールに比較されるのは理由の無いことではありません。
2003年度、国立西洋美術館はこのラ・トゥールの希少な作品の1点「聖トマス」(1624年頃)を購入する機会に恵まれました。ルーヴル美術館などを除けば、世界の主要な美術館でも、ラ・トゥールの真作を所蔵するところは稀です。そしてこの作品を一般に広く公開しお披露目する貴重な機会を捉えて、ラ・トゥールの輝かしい作品世界をできる限り多くの日本の方に見ていただきたいと考え、今回の企画は立てられました。
現在まで残る真作はおよそ40点程に過ぎず、そのほぼ半数と、若干の失われた原作の模作・関連作を含め、計30数点のきわめて貴重な作品群が東京に顔を揃えることとなりました。
日本で初の、そしておそらくは相当な長い将来に渡って再び見ることはないであろうラ・トゥールの展覧会を、この機会に鑑賞いただきたいと切に願っています。
ホームページ
http://www.nmwa.go.jp/
展覧会問合せ先
ハローダイヤル (03)5777-8600
会場住所
〒110-0007
東京都台東区上野公園7-7
交通案内
JR上野駅下車(公園口) 徒歩1分
京成電鉄京成上野駅下車 徒歩7分
東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅下車 徒歩8分
*駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
ホームページ
https://www.nmwa.go.jp/
東京都台東区上野公園7-7
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