明治35(1902)年1月19日、大石田町に生まれた日本画家小松均の生誕100周年を記念して開催する。
大正時代に設立された国画創作協会の芸術思想に共鳴した小松は、東京から京都に移って土田麦僊に師事した。同協会解散後は日本美術院に舞台を移し、居を構えた京都大原や郷里の最上川、富士山などの風景を水墨で描いた大作を発表し続けた。小松の水墨画は、太くて粘りのある輪郭線と細密で迫力のある描画の融合した独自の画境として高く評価され、昭和61(1986)年には文化功労者の顕彰を受けた。
本展は代表作約50点と素描・下図などにより、現代日本画の世界に大きな足跡を残した小松芸術を回顧しようとするものである。