神奈川県立近代美術館は、1951年の開館当初から日本の近現代美術に主たる関心を寄せてコレクション作りを進めてきました。また、多くの所蔵家の方々のご厚意により貴重な寄贈作品、そして優れた寄託作品も多数収蔵されています。現在9000点を越す収蔵作品のなかから、明治、大正、昭和前期の時代の特質をよく表わす絵画の名品を紹介いたします。
明治初期の先駆者、高橋由一にはじまり、黒田清輝、浅井忠らによる明治初期の油彩画。大正期の萬鉄五郎、岸田劉生、関根正二から昭和前期の前田寛治や三岸好太郎、そして松本俊介ら戦後へと連なる洋画の展開。あるいは鏑木清方や速見御舟らによる昭和前期の日本画を展覧し、版画や水彩画を含め57作家による約80点を展示いたします。ぜひご高覧ください。