タイトル等
マクシム・デュ・カン展
あなたは何を見たのか? エジプト・ヌビア・パレスチナ・シリア
会場
伊丹市立美術館
会期
2001-12-01~2002-01-27
休催日
月曜日(祝日の場合は火曜日)、年末年始(12月29日~1月3日)
観覧料
一般:700(500)円、高・大学生:350(250)円、小・中学生100(80)円
※( )内は20名以上の団体料金およびチケットぴあ前売料金
主催者
伊丹市立美術館
概要
" 19世紀には、産業革命に続く自然科学の発達により人間の可能性に大きな展望が開かれつつありました。なかでも写真術の誕生は、映像を記録に留めることに成功したにとどまらず、人々の興味や視野を、゛ここではない遠くの異邦""へと拡大させていきました。とくに神秘と宗教性にみちた聖なる地として霊的な探究の対象‘オリエント’への旅は新たな生の源にみずからを浸すことでもありました。
ここに紹介するフランス人の文学者・ジャーナリストのマクシム・デュ・カン(1822-94)は1849-51年にかけて中東を取材し、自ら体験した世界のひろがりや奥行きを、写真という新しい記録手段に託して持ち帰りました。その成果は1852年にブランカール・エヴラール社より『エジプト・ヌビア・パレスチナ・シリア 1849-51年の写真スケッチ』として出版しました。この取材旅行には『ボヴァリー夫人』で知られる作家フローベル(1821~80)が同行しています。アルバムには、ピラミッドをはじめスフィンクス、デンデラやカルナック神殿、アブ・シンベルのラメセス2世像などの各国の有名な遺跡や建築物が丹念に収められています。彼はこの撮影に先立ち、カロタイプの技法を習得していた写真家ギュスターヴ・ル・グレー(1820-82)の指導を仰ぎ、カロタイプを蝋引きしてネガの透過性を増し、従来のカロタイプネガによって得られた画像よりもはるかに鮮明なイメージを得ることに成功しています。
デュ・カンの写真集をみた詩人シャルル・ボードレールは、彼に「旅」という詩を献じて、‘あなたは何を見たのか?’という印象的な言葉でその詩を結んでいます。
本展は、一冊にまとめた世界初の本格的写真集全作品125点を紹介します。
デュ・カンの初めて見た途方もない古代の存在そのものへの驚き、あるいは畏怖の念をも読み取ることのできる゛ここではない遠くの異邦""への旅を、あなたもお楽しみください。"
ホームページ
http://www.artmuseum-itami.jp
展覧会問合せ先
Tel.072-772-7447
会場住所
〒664-0895
兵庫県伊丹市宮ノ前2-5-20
交通案内
阪急伊丹駅より徒歩北東へ約9分/JR伊丹駅より徒歩北西へ約6分/阪急バス伊丹中央停留所より徒歩北へ約3分
ホームページ
https://itami-im.jp/
兵庫県伊丹市宮ノ前2-5-20
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