桃の節句をひかえ、県内由来の雛人形を中心に、当館所蔵の資料と併せて展示紹介します。人びとの日々のくらしにかかわる民俗資料の活用・普及をはかるこころみです。季節の移り変わりを感じる歳時記コーナーとして、郷土の歴史や風土について理解を深めていただく機会とするものです。
主な展示資料
1.古典雛と御殿
吉井町・高橋家所蔵の御殿飾り雛で、
吉井町指定の文化財です。
2.雛人形十五人揃い
高崎市・峯岸家旧蔵の揃い雛で
昭和10年頃の初節句の贈答品です。
3.享保雛
男雛女雛ともに袖を左右に思い切り張るように
仕立てられています。
4.桑採り雛
桑採りを手伝ってもらえるようにと、
立雛を桑畑へ送りだしました。
5.流し雛
節句に買い求めて飾り、
去年の雛に桃の花枝を添えて川へ流します。
6.郷土人形
土や紙を素材とした各地の郷土玩具のなかにも
お雛様がみられます。
7.雪隠雛
小正月にお便所に飾る男女一組の紙人形で
便所神様とも呼ばれます。