今回の展示では、ボールや毛糸玉で遊ぶ、じゃれあう、毛づくろいする、眠る、金魚鉢を見入る、こちらを見つめている姿など、切手の中の愛らしいネコたちを紹介します。
ネコをテーマにしたイベントや展示会はいろいろありますが、世界のネコ切手を800点以上集めた展覧会は、おそらく日本では初めてのことです。これだけの数のネコ切手を、一堂に見られる機会は他にはないでしょう。
初めてネコを描いた切手は、1930年にスペインが発行した飛行家リンドバーグの切手です。切手の片隅に彼の愛猫パトシィの後ろ姿が小さく描かれています。本格的にネコの姿を大きく描いた切手は、ポーランドが1964年に発行した、ネコの絵本で著名なイラストレーターのグラビアンスキーによる作品です。これらの切手の他、ネコがモデルの人気キャラクター、物語に登場するネコを描いたものもあります。この展覧会を見ながら、ネコ好きは思わず「この切手のネコ、うちの子にソックリ!」と、微笑んでしまうことでしょう。