タイトル等
『秋冷展』
会場
鎌倉大谷記念美術館
会期
2006-09-05~2006-12-09
休催日
日・月曜日。祝日は開館。月曜日が祝日の場合は開館とし、翌日火曜日が休館。
開催時間
午前10時~午後4時
観覧料
大人700円・大高生500円・小中生300円
概要
重厚でエネルギッシュな画風で日本でも根強い人気を持つ、20世紀フランス絵画界フォーヴィスムの巨匠モーリス・ド・ヴラマンク(1876-1958)。本展は、油彩を中心に、エッチング、リトグラフ、挿絵本等、ヴラマンクの知られざる多才な一面をご覧頂きます。又、日本画は平山郁夫、杉本寧等、東西の名画から移りゆく秋を感じさせる作品を展示致します。

力強い油彩で有名なヴラマンクの作品より、長閑な田舎家がセザンヌ風にデフォルメされ、彼がフォーヴィスムから脱却する変換期の頃の大変珍しい初期の作品「赤い屋根のある風景」を展示致します。又、フランス郊外の田園風景を力強くダイナミックに描き、彼独自の自然観が感じられる「秋の風景」の他、「雪景色」で有名な彼の円熟期の油彩「雪景色」をお楽しみ下さい。

ヴラマンクが挿絵を手掛けた、アンドレ・サルモンの小説「リヴ・ゴーシュ」を展示いたします。リヴ・ゴーシュ(左岸)とは、モンパルナスに代表されるように、多くの芸術家達に愛され、新しい芸術的風潮や思想が誕生した区域。挿絵本の別刷りより、パリ近郊の情景を描いた「秋の情景」、「赤い屋根のある風景」、「雪景色」等のエッチング、リトグラフ10点も併せてご覧いただきます。
又、1925年以降居を構え、こよなく愛したフランス・ボース地方の小村を舞台にした挿絵本「オート・フォリー」は、ヴラマンクの作家としての一面を偲ばせる作品です。

1966年以降、80数次にわたりシルクロード各地の取材を行い、詩情溢れる作品を発表し続ける平山郁夫「カラコルム峠」は、群青を基調にパキスタン・中国国境の峠を描いた、シルクロードシリーズの代表作です。
又、豊かな秋の実りを感じさせる杉山寧「枝柿」、鮮やかに色づく南天を描いた「南天図」、深まりゆく錦秋に相応しい平八郎「紅葉に小鳥」等をご覧下さい。

清々しい新涼の空気に満たされた鎌倉で、多才な魅力を発揮するヴラマンクの作品と季節の情緒漂う日本画の名品をお楽しみ下さい。
ホームページ
http://www.komam.co.jp*公開は終了しています
会場住所
〒248-0017
神奈川県鎌倉市佐助1-1-20
交通案内
JR横須賀線・江ノ島電鉄鎌倉駅西口より徒歩10分
神奈川県鎌倉市佐助1-1-20
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