ボローニャ展は、世界最大の規模を誇る絵本原画コンクールとして知られています。今年は世界79ヶ国2544人ものイラストレーターから応募があり、その中から日本人作家27人を含む16ヶ国92人の作家が入選となりました。今年も板橋区立美術館では、その全入選作品を展示します。
イタリア・ボローニャ国際絵本原画展とは・・・
イタリア中北部の古都ボローニャで毎年開催されている絵本原画コンクールの入選作品による展覧会です。イタリアでの開催は40回を数え、板橋区立美術館での開催は26回目を迎えます。
このコンクールは、世界で唯一の児童書専門の見本市(Bologna Children’s Book Fair)に伴うイベントの1つとして、1967年に始まりました。子どもの本のために制作された作品を5枚1組にすれば誰でも応募ができることから、世界中の新人イラストレーターたちの登竜門としても知られています。
ボローニャ展の魅力は、その「多様性」にあるといえます。毎年世界中から沢山の応募があり、国籍の異なる5人の審査員により、厳正に審査が行われます。そこでは、多くの絵本を出版している有名作家の作品も、まだ出版歴のない新人の作品も、同一のテーブルに並べられ、審査されます。審査員が新しい才能を感じれば、まったく無名のイラストレーターも入選することができるのです。
また今年の特別展示は、昨年スロヴァキアで開催された「ブラティスラヴァ世界絵本原画展」でグランプリに輝いたアリレザ・ゴルドゥズィヤンです。イランの注目イラストレーターの原画27点をお楽しみ下さい。