昭和のはじめ、足利が「両毛のマンチェスター」と称され、世界を視野に入れた当時の足利織物業界にあって、その花形商品であった足利銘仙。伊勢崎、桐生、秩父、八王子、そして足利、関東五大産地といわれた銘仙黄金期に「一頭地を抜く名声」を獲得し、隆盛を極めた。
近年着物ブームが再燃し、その中でもモダンでおしゃれな銘仙に注目が集まってきた。特に若い女性が、日用着として銘仙を着用し、あるいは既成の洋服と組み合わせるなど、ファッションのトレンドにもなっている。その中でも斬新な図柄の足利銘仙が最も人気があるといわれている。
本展は、銘仙蒐集家として知られる川田穣氏の協力のもとモダンでおしゃれな銘仙着物約100点と北野恒富をはじめとする当代一流の美人画家による足利銘仙ポスター及び関連資料により「足利銘仙の黄金時代」を再現する。