恒例となりました「青木コレクション名品展」を、本年度も開催いたします。
青木藤作氏(1870~1946)が明治・大正・昭和初期に収集した作品のほとんどは、これまで未公開のまま私蔵されてきました。この青木コレクションの寄贈を受けた当館では、その大部分を占める幕末~明治期の浮世絵作品の紹介を活動の中心としています。
しかしながら、コレクションには久保田米僊をはじめとする明治~昭和期の日本画、川村清雄の洋画、思想家徳富蘇峰の書、蒔絵や刀といった工芸作品なども含まれており、これらの作品を公開することもまた、当館の大事な活動の一つと考えています。
本展覧会は、浮世絵師歌川広重の肉筆画や版画といったおなじみの名品から、普段は展示しないような稀品まで、幅広いコレクションの一端をご覧いただける貴重な機会となっています。様々な作品の魅力に触れていただければ幸いです。